昨年末になりますが
お世話になった方にお礼やご挨拶していたとき
昨年の春に、とある仕事で出会った方々と
お会いすることが出来ました。

春に仕事で出会って、次に会ったのが年末なので
ほぼ、じっくりお話しするのは初めてのメンバー。

その中に、全国を飛び回っているFP(ファイナンシャルプランナー)の女性がおられました。

ランチしてお茶する3時間くらいの間
最も若輩者である私は、諸先輩方のビジネスに対する熱い話を
ただただ聞いているだけなのですけど

思いがけず、諸先輩方が饒舌にビジネスを語っていて
そのあまりのアツさと長さあせあせ (飛び散る汗)
途中、紛れもなく目が泳いでいたであろうことは
自覚はあったのですが、どうにもできませんでした。

そんな私には目もくれず、そのFPの女性は
終始一貫した姿勢で、しっかりと話している方のお顔を見て
的確にうなずき、絶妙に相づちを打ち
まさに「的を得た」質問を適所で繰り出すので

話している方も、まさにノリにノって
ついつい饒舌になられるようで

いつもは、そんなに口数が多いとは、とても思えない方までもが
珍しくアツくビジネスを語っておられて

途中から私は、しゃべっている人の話の内容より
FP女性の、その物静かで知的な
完璧にしか思えない「聞くスキル」に圧倒されっぱなしでした。

ちょっと衝撃的なくらい、完全に完成された「聞くに徹した」そのスキル!

思わず、帰り道でその女性に
「すごいですね!」と、感動したことを伝えました。

すると返ってきた答えが

「私はFPとして相談業務が本業で、3000人以上の相談を受けてきましたから。
普段から、聞くということが身に沁みついてしまっているのかも知れません。
ま、それだけ、自分が面白いネタを持っていないということかも知れませんけどね。」

・・・なんか。

めっちゃカッコええやん目double exclamation

なんやそれ!

神戸から埼玉に移り住んで13年。
久々に、間髪入れずに関西弁で唸りました。

至る所で、「聞き上手」な人ほど
成功するとか好かれるとか応援されるとか愛されるとか
なにわともあれ、話をすることより「きく」ことの大切さは
ほんと、至る所で語られるので

時折、自分の話の聞けなさが嫌になることがあります。

何度も言いますけど、自分でも忘れてる過去の事実として
私は新卒で、高校教諭になっていますが

教諭になる3年前から、つまり大学の2年生から
教職を志し、当時まだここまでメジャーでなかったカウンセリングを
ものすごい時間とお金をかけて学んでいました。

それだけで、一つ職業にできそうなくらいの課程を
次々に修了していきました。

つまり、カウンセラーになれるくらいの勉強と実践の訓練を
受けていたわけです。

それが。

気が付けば、人の話を聞きながら
あっという間に目が泳ぐ、忍耐力・集中力のなさ。

へぇ~
ほぅ~
そうなんですか~

へぇ~・・・

・・・くらいを限度に、明らかに上の空になり
あんまり聞いてないのが、顔や態度にでて
話を聞こうという姿勢すら持続できない情けなさ。

これは、前々から自分でも
薄々気付いてはいたのですが

そのFP女性の聞くスキルを目の当たりにして
自分のダメさを思い知りました。

人の話を聞くということは
例えばそれが、プロのカウンセラーや相談員でなくとも
基本は同じ。

紛れもなく、私は
人の話をろくに聞いてない人間です。

おそらく普段から
好き勝手にペラペラしゃべって、人の話も奪っているんだろうなぁ。。。

昨年末、猛烈に反省した出来事でした。

接客業をしていると、人と話すことが基本なので
そこまでひどくないでしょう~?と思われることも多いのですが

接客といっても、いろんなスタイルがあって
私は、自分から話して、楽しく盛り上げるスタイルの接客が得意です。

特に女性メインの接客の場合
話のネタは、どんどん出して、話が飛びまくって
目の前の話題が、宇宙を一周して
地球の反対側に着地しても、全く問題ありません。

話が飛べば飛ぶほど
その場は盛り上がった、ということになります。

もちろん、そういう接客スタイルばかりでなく
パーソナルに寄り添うタイプの接客だったり

静かに適度にそっとしておくスタイルだったり

要は、お客さんがどんな接客を好むかを読んで
それを得意とする人が接客するのが、正しい接客サービスであると
私は考えています。

相手が好むスタイルや、求めてるものを
言われなくても感じたり、察したりする能力は
接客業をやっていると磨かれるところはあると思います。

もっと深いことを言えば、いち早く要求を察することで
仕事として、お店として、企業として、対応すべきこと、した方がよいこと、すべきでないことを
ブレることなく、いつどんな時も誰に対しても、確実に出来るということが
必須スキルであるとも言えます。

でもそれと、「話を聞く」ということは違う。

私の場合に限って言えば
同時に複数の人の様子や要求や気持ちを察して

同時進行であれもこれも対応するのは得意。

一人の人と、じっくり向き合って
とことんその人の話を聞くということを、仕事としてはやっていないので
日常生活においても、特段意識をしていない。

そして、日頃やってる接客のスタイルや
元々の趣味趣向や性格の要素が加わって

人の話をろくに聞かないで
自分のネタをペラペラしゃべりたくなってしまったり
ちょっと話に興味がなかったり、長かったりすると
途端に目が泳いでしまう。。。

このダメさを痛感したこれを機に
人の話をちゃんと聞くことを意識すること、そして

自分の話をペラペラしゃべって
相手に苦痛を与えていないか、これは真剣に気を付けようと
内心、青ざめた出来事でした。

それにしても、FPの本当のスキルは
「聞く」というところにあるのではないか?

そう考えると、専門職もまた
コミュニケーション能力をどう磨くのか

自分の得意スタイルと、弱い部分の自覚がないと
本当に、どんな仕事も生き残れない時代だということなんでしょうね。

しっかり自分を戒めたいところです。