今年の誕生日、思いがけず時計をプレゼントにいただきまして
思い起こせば、20年ほど

つまりは、携帯を持ち始めてから
腕時計はしていなかったので

そのくらい久々に時計をしました。

夏生まれなので、夏らしいアクセサリー感覚です。
なんだか新鮮!

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気に入って、店舗での接客中以外は
ずっとつけていました。

意外にも、いろんな人からお褒めの言葉をいただいて
ちやほやしていただいたのですが
みなさんの褒めポイントは

Gショックいいよね!

というところ。

あまりに絶賛なので、型番でググってみましたら
やはり評価やレビューも称賛の嵐。

*文字盤は見づらいですが、デザインは最高です
*時間は見えないので、結局、デジタルの小さな窓で時間確認しています。
不便だけど、かわいいので許す!
*時計としては、はっきり言って時間がパッと見てわからないですが、かわいいので最高です。

・・・等々、時計としてどうよ?と思われる内容なのに
みんなが星5つ!といったところ。

そして、私自身も
確かに時間はわかりづらいので、本当に小さなデジタル窓で確認してますし
ほんとに字が小さくて、老眼になったらアウトだし
35分~40分、もしくは7時~9時の間は、肝心のデジタル窓が
長針か短針によって、隠れてしまうので何分かわからない。
知りたいときは、携帯をカバンから出すという有様ですが

かわいいから許す!

と、まさにそんな感じなのです。

これはまさに、ブランドのなせる業ですね。

それで、すっかり愛用していたところ
ある日、めったに飲まないコーヒーを淹れることがあって
注いだ時に、ちょっとコーヒーが跳ねて、時計にもポツっと飛びました。

何気なく、ティッシュで拭いたら
なんと、とれない!

白い布にしみ込んだようになっているのです。

まさか!と目を疑う光景でしたが
本当に、ウェットティッシュでも、こすってもとれない。

慌てて、「Baby-G 白」と検索しようとしたら

「Baby-G 白 汚れ」「Baby-G 白 汚れ落とし」
といった検索候補が、わんさか上がってきました。

なんだこれは!と、片っ端から読んでみると
結論的には、

*汚れがつくと取れない(しみ込んだようになる)
*ジーンズなどの色も移る
*カー用品や漂白剤などで落とすことは可能だが、そもそも長く使おうと思うなら適さない
*日に当たっても、色褪せする
*汗ジミや黄ばみも取れない
*真っ白な輝きが気に入って買っても、しばらくすると残念な色になっていく

などなど

もう、宿命のように短期間で汚れていくことが
詳細に書き綴られていました。

さらに、知らなかったのですが

【「精度 :±30秒以内/月」とあるが、本当に1ヶ月に30秒ずつ進む。
つまり、2ヶ月で1分、1年で6分も進む。
いまどき1000円程度の時計でも、こんなには進まない。

針の調整も面倒。(進めるのは簡単だが、1分遅らせようとすると針を11時間59分進めることになる)】

という情報があって
自分の時計を見てみると、もらったのが7月。今9月。

ぴったり1分進んでいました!

衝撃的でした。

なにが衝撃かというと
それらの「酷評」ともいえる詳細なレビューのすべてに

*でも、色もデザインも最高
*文字盤の色もかわいい
*かわいさを考えれば、短命でも許す
*長く使えなくても、出来る限りのメンテナンスを厭わない
*尚のこと、大事に愛おしむ

などなど、結局称賛されていて
好きでたまらない人が、こんなにいるのか?!というくらい
いることが明白だからです。

これほどのブランド力があるでしょうか。

つい先日、同級生の社長と会って話したとき
この話だけで1時間くらいはヒートアップしました。

つまりは、究極に企業が目指すところはここではないかと。

これが、ブランドのない会社や商品なら
ただの炎上であると。

ここまで、ダメ出しされて
尚愛されている、これこそがブランド力ではないかと。

これは世界的なブランドだけでなく
彼もまた、地域密着型のビジネスを手掛けているのですが
その土地や地域の揺るぎないブランドというのもまたあって

どんなに欠点があっても
でも、結局、このブランドを私は使う!という
そういう銘柄指定・ご指名のファンがどのくらいいるのか。

それは、年数もそうだし
地域とのつながりもそうだし
時間や人と人のつながりとは切っても切れないけれど

きっと、どの世界でも
どれだけ商圏限定の商売であってもサービスであって
最終的に、愛されるかどうかのブランド力ではないかと。

例えば、地方発祥の一ブランドが
後に全国区になるということも、もちろんあるのですが

要は、全国区かグローバルかという意味だけではなく
すべての小さな商品サービスにも、ブランド力がないと
必要とされない時代であり

これだけ、モノもサービスもあふれているこの時代
愛されなければ、見向きもされないのだというような

そんな話で数時間ヒートアップです。

地域密着型のうちのお店も
時に愛の鞭で厳しくダメ出しされながら
言いたい放題わがまま放題やりたい放題翻弄されながら
それでも許す!私はここに通う!

と、言ってくださるお客さまに育てていただいて
9度目の夏を終えようとしています。

これまでは、そうしたお客様に甘えて許されて
やってきた部分があるけれど

思いがけず時計から学んだブランド力を意識して
選んでいただくに値する価値を構築していかないといけない

そんなことを痛感しています。